2022年06月24日

Netscape 0.91

私が勝手に定めたブラウザネタブログ週間は、これで完結。

この頃はまだMosaicの名を冠していたんですね。

netscape091.png

こんなんがInternet Archiveで公開されているがマジかよってなっているが、
(私がインターネットの扉を叩く前の時代なので確証がないが)
このβ段階では個人利用ならば実は無償らしいのだ。
つまり私は大手を振ってこのブラウザを使える。良かった良かった。

UTF-8未対応。そりゃそうか。時代が早すぎたんだ。
日本語なんて表示される訳がなかった。
そのくせフォント選択ダイアログはwin32のものを使用しているらしく、
フォント名等のみ律儀に日本語が表示される。なんじゃそりゃ!

まず、時代が進みすぎた事を痛感する。
スクリーンショットを見てくれたら分かる通りだが、
諸君諸兄は当時にJavaScriptなんてなかった事を思い出してくれるだろうか。
そういうことである。Google AnalyticsのGlobal site tagが丸見えである。
<script>のタグの中は「<!--」と「// -->」で括らないといけない時代があったんだ。
どうです?思い出しましたか?

そして、時代が進みすぎた事を痛感する。
操作する事にあたって、前のNetSurfよりも遙かに不便である事を痛感するのだ。
例えばマウス拡張1・2ボタンに対応していないのはNetSurfでもそうだが、
あの頃は確かにマウスは左右ボタンしかなかった時代だった。
そう、ホイールスクロールに対応していないのだ。これが想像以上に不便。
ってか、NCSA Mosaicもそうでしたね……。

試用中に何が一番困ったかって、
Windows 11のタスクバーに表示されないんですよね…。
起動しているかいないかが分からない。
でもAlt+Tabなら出る。やはりAlt+Tabは神だ。

そして、恐るべき事に、この段階で既にメーラーを内蔵していたらしく、
しかしPOP3やSMTPを設定する項目がない……。
悔しいが試せない。時代は進みすぎたんだ。

デフォルトホームページは何の因果か未だに維持されており、
光通信が跋扈するこのご時世に何とインターレースGIFがお出迎えをしてくれる。
しかもコンテンツの量は結構なものがあり、
懐かしい言葉が見つかったりもする。貴重な歴史資料館だ。

私より年上を自認する諸君諸兄は是非訪れてみて懐かしさの海に溺れて欲しい。



口惜しいのはユーザーエージェントが分からず仕舞いだった事ですね。
こちらからは以上です。

参考)
【朗報】1994年にリリースされた「Netscape 0.91 Beta」が64bit版Windows 11で普通に動作することが判明
https://softantenna.com/blog/etscape-0-91-beta-1994-runs-on-windows-11/
ソフトアンテナ / https://softantenna.com/ 
 
タグ:Netscape mosaic
2022/06/24 20:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | VerUP

2022年06月23日

Dooble 2022.6.15

更新日付的に今回は本カテゴリに入れて問題なさそうですね。

https://textbrowser.github.io/dooble/

dooble.png

Chromium(QtWebEngine)。
結構歴史は古く、なんとGoogle Chromeと同い年である。

一見Win/Mac/Debian用しかバイナリが提供されていないように見えるが、
HaikuDepotにも用意されており、Haikuでも問題なく使用可能。
同じQtでも、実はOtter Browser(QtWebKit)より安心して使える。
レンタリングエンジンが明確に新しいからだ。
なんとYoutubeだって余裕で見られるんだぞ!Otterも見られるけど。
ニコニコ動画はダメだったぞ。Otterもダメですけど。
しかしながらHaikuのDoobleはQtWebKit。悲しい。

タブバー左端のチェックボタンでタブの一覧が表示される。簡易縦タブである。
使用感としては一番近いのはChromium Edgeで折りたたんだ垂直タブバーかな?
めちゃタブを開いた場合でも大丈夫。
面白い事に、このタブ一覧はメニューバーからも表示する事ができる。
ん?PrestoOperaでそんな事ができていたような?違ったかしら?

Dooble独特の機能で目を引くのがPage Floating Menu。
ハンバーガーメニューでも開く事ができるこれは
各機能を大きなボタンで表示する。
これがカスタマイズ出来たら凄く強かった!

あと、設定をよく調べないとなかなか気付かないが、
タブバーを上下左右自在に移動する事が可能。
まるでPrestoOperaみたいだ。
でも左右に持って行くと、スクリーンショットタブの名前も回転してしまう。
これはこれで面白いが、視認性が悪いのが残念。
縦タブりたいならさっきの簡易縦タブの方が良い。

ダウンロードの進捗画面が専用タブで表示される。まるでPrestoOperaみたいだ。
専用の時計を別窓で表示可能。やっぱりお前はPrestoOperaだろ!

全体のスクリーンショットを簡易的に書き出すこともできる。
必死に画面が自動でスクロールして各場所のスクショを撮る様は見ていて微笑ましいが、
正常に動作しない時も結構ある。温かく見守ってあげよう。

などなど、機能面で劣っている訳では決してない。
独特ではあるが、作者の思いが伝わるには十分である。
ネットサーフィンに飽き飽きしてきたら、騙されたと思ってDoobleを手に取って欲しい。
きっと退屈はさせないはずである。



こちらからは以上です。 
 
2022/06/23 20:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | VerUP

2022年06月22日

NetSurf 3.10

カテゴリ名的に全然新しくないけど、
今までこういったものもここに放り込んでいるから、ごめんなさい。
というか、何で君今までコレを取り上げてこなかったの?っていうぐらいに歴史は古い。

https://www.netsurf-browser.org/

netsurf_haiku.png netsurf_windows.png

今時独自レンタリングエンジンを貫く強面の老舗。
RISC OSの世界からから産まれた本ブラウザであるが、
恐ろしい事に対応OSが幅広く、その大半が私が履修していないOSを占めている。
人生の経験値が浅すぎる事を痛感する。
とりあえずWindowsとHaikuに入れてみるが、
(ただしWindowsは技術的デモンストレーションであるという。仕方ないか)
なかなか面白い事に、両者で機能面が違う。
WindowsはSDIだが、Haikuは何とタイトルバー(という呼称でいいんでしたっけ)で
タブ管理をする事が出来る。これは便利度の次元度が違ってくる。Haikuで使おう。
と思ったでしょう。何と恐ろしいことに、Windows版には
ブラウザ界隈を震撼させる、凄く面白い!機能があるんですよ。

netsurf_history.png

ツリー型履歴。
こんなにキマってる履歴搭載したブラウザ見た事ないわい!
名前としてはLocal Historyという機能だが、
これは開いたウィンドウの画面遷移遍歴を記録してサムネイル付きツリー表示するのだ。
こんな発想をブラウザに持ち込むのはOperaかVivaldiの役目だと思っていたんだけどさ!
なおGlobal Historyの方は“だいたいいつもの”である。

じゃあ、他のOSでは色々違うんじゃないの?じゃあLinuxでも確認しよう。しました。
するとタブ型であり、Local Historyつまりツリー型履歴も確認できる。
細かい所はやはり違うが、Linuxが一番出来ることが豊富なようだ。
てこたぁLinuxでの利用が最大公約数で一番いい?

ただしHTML4.01、CSS2.1には対応をうたっている状況であるんで、
それ以降の技術についてはお察しというか実現するのも
独自レンタリングエンジンにおいては死ぬほど大変だろうし、ってか死ぬと思うし、
ってか死ぬに決まっているから、温かい目で見守りたい。
みんなも私と一緒に温かく見守ってあげて欲しい。



どっか大企業が買ってChromium一強時代を脅かしてくれんかなぁ。こちらからは以上です。 
 
タグ:NetSurf
2022/06/22 20:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | VerUP

2022年06月21日

Monot 1.0.0

実用度のFloorpに対して、こちらは魅せのMonotと言った所ですかね?

https://www.monochrome.tk/project/monot/

monot.png

monochrome Project発。Chromium(Electron)。

こちらはシンプルイズベストの追求が見られる。
本当に必要最低限、でも実用に耐えないかというと、
そこいらのキワをギリギリの線で攻めている。
最近になってブックマークや履歴を搭載したが、正直それ要らないのでは?とも思える。
でもDevToolsは使えたりする。これをオミットしなかった判断にかなり興味がある。
タブ機能も操作しないと新タブが作られない簡素なもの。
target="_blank"やリンク中クリックだと本当に新しいウィンドウが開いてしまう。
これはまさに第一次ブラウザ戦争の時代だ!

また独創的なUIであり、ネットサーフィンの没入感は意外にも高い。
というか、最近のディスプレイでは小さいはずのウィンドウサイズ800x600で
デフォルトで起動する事に対して、結構攻めてるなという印象を持つ。
なんかこう、このサイズがすごくちょうどいいというか、敢えて選んだなというか。

なかなか攻めた「実験的な機能」も魅力的。
強制ダークモードは簡易的にあらゆるページにダークモードを適用させる。
でもスラドとかは無理だった。多分無理矢理カスタムCSSを使ってるように思う。
それと単純明快すぎるフォント指定に男気を感じる。
フォント名を手打ちで入れさせるなんて、どこの撃破伝ですか!

これはツイートした事だが、昔あった男気ブラウザを強く連想させる。
といっても断じてネタブラウザに非ず、
UIデザインについては本当の本当に勉強させて頂いた(でも未熟者なんで言語化はできませんけどね……)。
誰かが言っていた、デザインは削ること、であると。
ほとんどのソフトウェアは削ろうとはしない。
だって、削ったらWindows 11みたいにボコボコに叩かれるのが見えているからだ。
だが、我々は第二次ブラウザ戦争によって忘れ去られた視点を思い出すべきだ。
私はMonotで思い出したんだと。



なんか最後ポエム入ったけど、こちらからは以上です。 
 
タグ:Monot Chromium
2022/06/21 20:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | VerUP

2022年06月20日

Floorp 10.0.1

ちょくちょくTwitterで話題にしてましたけど、
せっかくメジャーバージョンアップしたんで書いてみました。
本当だったら10.0.0の時点で書きたかったんですが。

floorp10.png

https://floorp.ablaze.one/

日本の学生コミュニティAblaze発のブラウザ。
Gecko。現在Firefox 102 ESRに準拠。

極めて乱雑に言うと、複数の拡張がデフォ入りしているFirefox。
と片付けるにはもったいない好ブラウザであり、その中から2点を紹介したい。

まず1点目、デフォルトで表示されるのですぐ分かると思うが縦タブである。
これは上記サムネを見れば分かるとおり、
2段階のみならず多段階で縦タブをツリー管理できる、Vivaldiよりも強力なもの。
さらにコンテナという機能でタブを分別管理できたりもする。
FenrirFSのアレみたいなもんかしら?m-ushi君よく分かんない。
あと書きながら気付いてスクリーンショットも撮り直したんですが、
何と大昔のFirefox/Netscapeみたいに、アドレスバーの下にタブバー持ってこれる。すごいや。
(すごいやっつーか、日本の“学生”コミュニティがこの機能つけようと思った事に薄ら寒さを感じるんですが……)

2点目、これは拡張機能という訳ではないのだが、デザイン変更機能は凄く、特筆に値する。
Proton UI(なんと2種類から選べる)をはじめ、
Photon UI、Lepton UI、Floorp独自のmaterial UI(でいいのかな?)、
そしておっかなびっくりFluentUIへの変更まで対応している。マジかよ。
またFirefoxが93か94だかその辺で一時的に配信してすぐにやめた
カラフルなテーマも標準装備(なぜ一時的な配信にしたんだろう?ずっとあっていいのに)。

あと機能ではないが触れるべき点がある。
高い更新頻度は本当の本当にありがたい。これ何気に大事。
こんなブログを見ている暇人なら皆分かっている事だと信じているが、
全てのレンタリングエンジンは日々脆弱性が発見され、修正がリリースされる。
その修正を適用するのは(実際やってないから分からないけど)凄く大変である(とはよく聞く)。
いつかどっかで聞いた話だが、確かBlinkOperaの事でしたっけ、
専用のChromiumチーム2〜30人置いてあるんだとか。
開発者の血と涙によりFloorpは常用たり得るのだ。
感謝しながらFloorp使え。



……こちらからは以上になります。 
 
タグ:Floorp Firefox
2022/06/20 20:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | VerUP

2022年06月02日

マルちゃん ハッピーターン味焼そば

これぐらいのパンチがある奴が毎月欲しい。
(まぁ、この商品は先月のものですがね)

mrcnhappy.jpg

いざ湯切りをして粉末ソースを入れるとなんか溶けない。溶けにくい。
……間違いなく粉っぽさを再現しようとしている。
制作者の意識は完全にハッピーターンの粉に向いている。
また、この段階では匂いのアピールは薄いが、
後乗せかやくの揚げ玉の匂いが予想外にハッピーターン。
頑張っているのは分かるが、もっと別の頑張り方があるだろ……。
喰う。
良く分からん。
良く分からんが、味はまぁ多分にしてハッピーターンである。
でも、こういう商品では恒例となってしまったが、
当然食感はハッピーターンではない訳で。
一番ハッピーターンしてるのは揚げ玉であって、
これを食べると確かにハッピーターンである。
でも揚げ玉である。
また、揚げ玉は所詮揚げ玉であり、ハッピーターンの粉的な要素はないため、
到底ハッピーターンには程遠い。
でもハッピーターン。
でもハッピーターンじゃない。
でもハッピーターン。
でもハッピーターンじゃない。
何だこのレビューは。やる気あるんか。と思いながら書いているんですが、
率直に感想を述べると、こうなるんですよね。
商品の勢いは単純ですが、マルちゃんが仕掛けた謎かけは結構深い。
話の種になるんで、広く実食することを推奨。 
 
2022/06/02 20:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー

2022年06月01日

C.C.レモンのような蒸しケーキ

これぐらいのパンチがある奴が毎月欲しい。

cclsc.jpg

開けただけですぐレモンフレーバーの匂いがする。
C.C.レモンはそこまで本格的ではなかったはずだが、
そもそもC.C.レモンの匂いを嗅ぐなんて普通はしないけどさ。
不必要な本気は出さなくても良いのではないか。

まずはケーキの部分だけ喰う。
まぁ多分にして蒸しケーキだ。
レモン味がついているものの、まだまだ蒸しケーキである。
さて、いよいよ肝心のクリーム部分であるが。
……。
うーん。
えーと。
なんていうかこの。
昔駄菓子であったじゃないですか、食べるとバチバチ言うキャンディーだかラムネだか。
軽く調べたところ、今ではパチパチパニックという商品で置いてあるとか。
感覚的には、それをマイルドにしたものをクリームに混ざっていて、
なんか口の中でバチバチしてる。
それをC.C.レモンと呼んでいいのかは議論があるところだと思うが、
レモン味クリームに混ぜる事によってまぁ確かにC.C.レモンのような何かとは言えるぐらいの
なんか得体の知れない蒸しケーキぐらいに呼べるまでになっている。
本物を買って飲み比べ食べ比べてレビューすれば良かったと心底後悔しているが、
そこを置いても、ちょっと酸っぱさが濃すぎないかねぇ?

と、ここまで書いてて思ったんですが、冷蔵庫でキンキンに冷やしてから食べたら
別の感想が出てくるのではないか?と頭によぎったんですよね。
これを見ている人がいたら、是非試してみたらどうでしょうか。
私は多分美味くなると見込んでいます。
もし嘘だったらすみません。 
 
タグ:C.C.レモン
2022/06/01 19:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー